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執筆者の写真yoko kobayashi

オリジナル曲をヴォカリーズで

更新日:8月3日

もう先週末のことになってしまいました。

自身のオリジナル曲ばかりを、vocalist石川真奈美さんとDUOで演奏するという人生初の企画ライブでした。


こんなことが出来たのは石川真奈美さんの技量・表現力・音楽経験に因るものだとつくづく思います。

アンコール曲がエアジンyoutubeにupされています。

よかったらお聴きください。

  ↓




またいつか企画できますように。


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2024.07.26 横濱エアジン演奏曲目

石川真奈美vo. 小林洋子pf


  1. Flowing Air

  2. 見知らぬ街

  3. Kingfisher's Perspective

  4. Beethoven walking in the countryside

  5. A star to your ......

  6. La consolation


  1. 時雨傘

  2. Mirror

  3. In her case

  4. Parrish Blue

  5. Bulging Eyes(Lyric:Manami Ishikawa)

  6. Capricious Plants encore : In My Memory


all composed by Yoko Kobayashi


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綾部豊樹氏の観戦記より


◎ 石川真奈美meets小林洋子

@横濱エアジン

2024年7月26日(金)

リアルライブ観戦記

出演  (敬称略)

石川真奈美(vo)

小林洋子(pf)

去るこの4月に石川真奈美 sings JAZZ with 小林洋子というタイトルで大好評を得た魅惑のデュオのアンコールライブ。

前回スタンダードに紛れ洋子さんナンバーわずかに2曲。今回は全てオリジナルで通した洋子節満載のプログラムでした。


期待膨らむ第1部のスタートは「Flowing Air」。

今年の4月、このライブのきっかけとなった「石川真奈美 sings JAZZ with 小林洋子」の後半山場に登場し、スタンダードの中にあって存在感が光った名曲。

タイトルが示すとおり、継ぎ目ない空気の移動を表している。

ストリングスをイメージしたロングトーンは管楽器殺しと言われているらしいが、そこは流石の真奈美さん。見事な息継ぎ、華麗な自由形で見事に泳ぎきる。

最後は飛魚ターン!


 2曲目は「見知らぬ街」。

ひやっとするメロディ。ここはどこ、わたしはだれというイメージのボーカリーズで攻める真奈美さん。

艶やかな洋子さんのピアノと真奈美さんボーカルのつかず離れずの距離感が良い。

これからの2曲は洋子さんのピアノトリオThe Dreiで披露された曲、既にお気に入り。

ひとつ目は、人生を達観している佇まいのカワセミを描いた「Kingfisher’s Perspective」。

吸い込まれそうな深緑の色合いの美メロと控えめの奥ゆかしきボーカルの寄り添い感が美しい。


そして二つ目は「Beethoven walking in the countryside」。

ボーカルメロディラインをフレットレス風味でそして奥行きのある

ピアノの音で描く極上のランドスケープ的アンサンブル。

途中に「ふりかえってとり」をこっそり混ぜるお茶目な真奈美さん。

きっと美味しい鳥釜飯ゲットしてるんるん気分で散歩している嬉しそうなベートーヴェンさんを描いている模様。

平和で長閑な景色が見える。


次の5曲目、ちょっぴりシリアス風味の「A star to your…….」。

星になった大切なひとへの想いを馳せつつ内省的なパッセージを繊細に刻む。しっとりとしたボイスの真奈美さんがいい感じ。


第1部ラストは「La Consolation」。

ラテンとブラジリアンのエッセンスにポップな味付け。

からりとした清々しさが新鮮でした。


さて、第2部1曲目は「時雨傘」。

洋子さんの醸し出すメロディに真奈美さんのボーカルがどんどんなじんでゆく。

濃厚な世界がじわっと広がる。

続いて寂しげな表情のピアノが波打つように繰り返す「Mirror」。

ラストはボーカルアカペラで少しくすみのあるファンクなコーラルは鮮やかなで大胆。

癖になりそな一曲です。


次は洋子さんライブで出現率高い

「In her case 」。

ピアノとボーリーズのツインリード的展開が好き。

颯爽と風切りあるく凛々しさを感じる。

多少のでこぼこ路面は変拍子の助け。

前進前向きなマインド感じるハリのある曲に仕上がった。いい感じ。


洋子さんヒットパレードはどんどん続き「Parrish Blue」は哀愁のメロディが炸裂する曲。

光と影のグラデーション。

中盤のピアノソロはJeffBeckがアーミングでソロを奏でると最高かもと言った感じ。あのGoodbye Porkpie Hatを情熱的にしたイメージです。

いい感じで進み、洋子ワールドの音空間をぐいぐい広げる真奈美さん。


次は、「Bulging Eyes」。

洋子さんの夢物語をモチーフにし真奈美さんの英語歌詞と合体した曲。

洋子さんの夢には巨大なコオロギだったらしい。

球面状の眼にぼんやり映り込む外界の風景を呟くように歌う。

イメージはくすみのある映像に映し出される哀しみの仮面ライダー。(または、イナゴライダー)

これ以外考えられない。

そんなマニアックな楽しみ方ができる思い入れ参加型の曲。

濃厚な曲満載で、遂に本編ラストは、「Capricious Plants」。

今回プログラムで一番ジャズを感じる曲。

11PMの番組クロージング、「明日は大阪読売テレビより」と脳内アナウンスが流れ曲が終わる。

(頭の中はあのスキャットでフェードアウト)

聴いていると映像を超え妄想膨む

マジカルなハーモニーがとても楽しい。


そしてアンコールは「In my memory」。

本編登場した「In her case 」の続編をイメージするリリカルなもの。

綺麗なメロディをくすませ味付け、美しい印影で物語を描く。

透明感とキレあるパッセージに包み込まれ幸せいっぱい。


ジャズに聴こえて内に潜むロックなマインドが情緒へアタック。

刺激的なデュオでした。

洋子さんオリジナル曲が真奈美さんのパワフルな歌声でエナジーチャージされ別の生き物へ変身する様をリアルに体験できたのがこの日の大きな収穫だった。

この発展形をまた体験できる日を楽しみにしています。

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