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執筆者の写真yoko kobayashi

ピアノトリオ Sagittarius

更新日:2023年4月19日


このピアノトリオSagittariusは、思い描いてから結成までに一年という時間を要し、

私の中では、ずーっと向こうに在るだろう何かを求めて、クールに、シュールに、時には寄り道しながら進んでいくTRIOです。その中にはかなりのドキドキ感もあります。


美しくあるのは基本ですが、かなり毒のある美を含みます。



ずっと向こうにある何かを求めて、といった意味では私のソロアルバムのrecordingの日までの思いと似ている気もします。演っていることは全く違いますけどね。 (ソロは、よく自己との対峙といいますが、私の場合はかなり違うようです。)


「Sagittarius」このUNIT名はelectric bassist 高橋将氏の何気ない一言から決まりました。良いネーミングだと思います。


私の場合、オリジナル曲のタイトルの右下にその曲が出来た日付けを記しているのですが、

ある曲の日付けを見た将くんが「わーこれ僕が生まれるちょうど3か月前に出来てます!」という発言から皆射手座生まれだと判明。


まさかこの曲を作った時に、今から3か月後に生まれてくる男の子と、30年後にピアノトリオを組むことになろうとは、もちろん思いもよらなかった訳で、、、

あの曲作ってほんとに良かったって思いましたよ。人生わからないものですね。


高橋氏の柔らかい美しい音は魅力です。それにelectric bassistでありながらジャズのことを良く知っているのではないかと思えてきます。少なくとも私よりかは遥かに知っています。決して小手先ではなく、その音には彼の心が存在している。理屈抜きで彼のプレイが好きで共演させてもらっています。


ドラマーの久米さんは、ピアノもギターも弾けて、作曲も編曲もやってご自分のプロジェクトもいくつかお持ちのベテランdrummerであり、音楽だけじゃなく映画や釣りにも造詣が深い、歩く百科事典のような人です。



数年前(コロナ禍前)たまたま見た久米さんがプレイするyoutube動画から、「この人はこの演奏が終わったら息できなくなるかも。死んじゃうかも、、、」と強く感じさせるものがありました。プレイすることは呼吸することと同じなんだと。

それに何といっても良い意味で毒を含んでいる、と私は思っています。


そんな音楽の先輩の胸を借りて、3人で音楽を作り上げていきます。



ですが、実は私にとっては、このトリオ、実在するのか良く分からないTRIOなんです。何故そう思うのかは分かりません。


時は確かに今なんだけれど、あのお二人は月に一度、どこからか(たぶん誰も知らない遠い地から?)現れて、演奏して帰っていきます。






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