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執筆者の写真yoko kobayashi

一夜明けてのひとり言


一言で表現するとしたら、何と言ったらいいんだろう?


素晴らしいとか、素敵だとか、面白いとか、凄いとか、美しいとか、そんなことでは到底表せないのだけど、その音楽にただただ酔いしれた時間だった。


在るべくして何となくそこに5人が集結したと思わせるバンド。

何となくなんだろうけど、まるで磁石のように自然とそれぞれが引き寄せられたと思えるバンドだ。

いや、私にとってはバンドというより「集合体」という単語がピッタリくるのかもしれない。

何でこんなに「いいなぁ」って思うんだろ。


石器時代、周りは石の道具や武器を作っていた頃、

この5人はsax、violin、piano、contrabass、drumsまでも隠し持ち、ちょいと集まってそれぞれの曲持ち寄って楽しく演っちゃいました、みたいなあり得ない魅力。


2022.09.11 @下北沢アポロ

津上研太as

石井智大vn

魚返明未pf

コモブチキイチロウwb

外山明ds


前からこのメンバーから成る音楽を聴きたくて、やっと念願叶った訳だけど、これは癖になってまた聴きにいきたくなるかもってことで、ヤバいなこれは。


メンバーそれぞれのオリジナル曲を演るんだけれど、そう言えば一曲一曲を聴いた後には、曲タイトルなんかどこかにぶっ飛ぶのだ。

それはただただ酔いしれる、その世界観にどっぷり浸れるからなんだけど、あ!最後の曲のタイトルだけは覚えてて、「葉緑素?」「葉緑体?」だったか。

きっとこれは外山さんの曲だろうな、と思って後で聞いたらやっぱりそうだったけれど、面白すぎる。

面白すぎて肩震わせて笑いをこらえて笑った(笑)。


みんな、根拠がしっかりあってその上で自由に遊ぶって何て知的なんだろう。

知的であって笑えるんだなぁ、これが。


素晴らしいとか、素敵だとか、面白いとか、凄いとか、美しいとか、それでいて、可笑しくて笑えるシーンが存在するのが魅力なんだろうな。

石器時代の素の人間そのもの。石器時代?そんなの知る由もないけど、そう感じさせるのだ。まるで5つの石だけでこんなに楽しいことできるんだぜ、みたいな。


美しいバラ―ド曲に於いても、美しくて切ないフレーズで感動するとか、もうそれは当たり前でもあるかのように、

逆に思わずプッと笑えるのだ。泣けるような美しさの中にあっても。


ここが凄いと思わせるのは、その笑える部分は、そても知的でセンスよく、何より不思議な気品に溢れている。

何て素敵なバンドなんだろう。

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