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執筆者の写真yoko kobayashi

6年前の今日見た木。


今日は晴れ、ベランダに出るとちょっとひんやりするけれど、

気持ちよく散歩をする。

今年は風薫る五月を楽しむ間もなく梅雨を迎えそうな雰囲気でもある。


こんな風にゆっくり時間をかけて歩いたり、いろんなショップを覗いたりして過ごすのは何年ぶりだろう。


今私は、好きなことをたくさん楽しんで、こういうのを幸せっていうのかなぁなんて感じながら毎日を送っているけれど、これが夢ならいつかは覚めるんだよな、きっと。


そんなことを思いながら、本屋によったり100均に寄ったり、そうそうクリーニング屋にも行かなきゃ。こんな普通のことが涙が出るほど嬉しい。


休みの日はよーくピアノに向かっている。向かっていてもずーっと練習しているのではなく、ただ単に一番落ち着く場所だ。

単に嬉しいのかなぁ。もちろんピアノを使ってのリハビリは毎日欠かしませんよ。

10年も続いているリハビリはきついけど、そんなことより復帰できたことが最高の出来事だから。


今の気力やエネルギーを維持できる環境はいつまで続くのかなぁって不安になることもあるけれど、今楽しく毎日を過ごせていることに間違いはない。



そういえば、また新曲が出来た、いやーな顔されちゃうかな(笑)

最近は、自分が楽できる曲ばかり出来ている。

自分が弾けないことも、イメージだけは広がるから、必然的に誰かをフィーチャーした曲が出来て、もう後はお任せみたいな(笑)。

きっと皆の演奏を聴いているのが楽しいんだろうな。


イメージが広がっていく工程は楽しい。

想像力と創造力が今自分にあるという、心身ともに健康であることが嬉しいのだ。


人の音楽を聴きに行くこともとっても楽しくなった。

ずっと以前のように勉強ではなくて、ただただライブファンとして行けることが嬉しい。

だから予約なんかしちゃうんですよね。今のご時世、要予約のところも増えましたが、

ライブの予約なんかしたことなかったから、その予約、がこれまた楽しいのです。

演る人ではなくて、真のオーディエンスになれた気分(笑)

私は復帰するまでの丸10年、特に日本の音楽界(ジャズ)のことが全く抜けているので分からないけど、もしかしたらコロナ禍前からみんな予約とかしてたのかな。




考えてみれば、な~んにも無くなって、お世話になった方々にも挨拶をする時間もなく、

音楽から逃げるようにここに引っ越してきたのは6年前の今日だった。

ったく!自分の誕生日も忘れることあるくせに、どーでもいい日を覚えてたりするんだから!って友人の声が聞こえてきそうだ(笑)



全く弾けなくなっちゃってたから仕方ないよね。

音楽の世界に戻れるなんて思ってなかった。

そこからどうにか元気を取り戻した自分が、どうやってそうなれたのか、今思い出そうとしても思い出せないのですよ。



住めば都って言うけれど、6年経ってこの辺りもそんなに悪くはないかも、とやっと思えるようになった。少しだけこの辺りが好きになったのかもしれない。

6年前の今日と同じように、駅反対側に在る木を見に行った。

あの時の気持ちとは全然違うけれど、この木も一回り大きくなったような気がした。

また6年後に見にこようかな。


決して当たり前に在るのではない今を、強く穏やかに楽しく過ごしたいと思う。











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