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執筆者の写真yoko kobayashi

今日が終わって


時計の針が午前1時を指し、昨日のこととなりました。

昨日のライブに、もう30年も前から時々足を運んでくれている友人がきてくれた。友人といっても彼女は人生の先輩でもあり、10代の頃から踊りの世界で生きてきた人。LIVEが終わっていろんな話をすることができた。まだ話足りないけれど笑。



踊りの世界も音楽の世界も、今の10代20代の才能が溢れんばかりなこと、

だけど、観て聴いて訳もなく涙が出てくるのは、やはりベテランのダンサーやミュージシャンだったりすること。琴線に触れるという表現が一番的確かもしれない。


若いミュージシャンのLIVEも私も何度も聴いている。とてもワクワクドキドキして楽しいし、とても幸せな気分で帰路に着く。何よりキラキラしていて私自身も爽快な気分になれる。時にはその勇姿にぶっ飛んだりする。

技術的にも素晴らしいけれど、その技術を前面に出さないところが凄い。

若い時はそういう傾向になりがちだけれど、今の若者はそうではないようだ。


そこが観ていて聴いていてとても不思議な気持ちになるのだ。

妙に落ち着いていて、若さと達観が共存しているといったような、とても不思議な感覚だ。


小さい頃から膨大な情報を得て、いつでもどこでも手軽にいろんな音楽を聴けるという時代に育ったからと、よく人は言うけれど、果たしてそれだけだろうか?



友人は言っていた。物凄い技術を修得しダンサーとしての資質に長けた若者を見ていると、

(そこは私の音楽の場合の意見と違って)技術ばかりを見せられているようで見るのが嫌になるそうだ。身体を酷使するものだから、私も観ていて「わぁ、物凄いんだけど、関節とか腰とか大丈夫なのかなぁ」などという心配が先にきてしまうのだ。

今ダンスをやっている人達が、こういったものが素晴らしい凄いと憧れるのだそう。


ダンスって目で観るものだからなのだろうか、技術を目で見ることができるから、余計にそれが先に立つのだろうか。音楽は目を瞑って音に集中することができるけれど、踊りを観るにはそうはいかない。

ベテランの現役ダンサーとは30代位、ミュージシャンだと50代~80代位だろうか。

(渡辺貞夫さんや中牟礼貞則さんの90歳はベテランとかそんな次元じゃなくてもう神だ)


タップダンサーのグレゴリー・ハインツとバレリーナのミハエル・バリシニコフのUNIZON

を映画「ホワイト・ナイツ」で見たときは、技術なんて目にも入らず、もう鳥肌ものだった。当時両氏共に30代で、踊りの世界では既にベテランの域だったのかもしれない。




話を音楽に戻すと、ベテラン音楽家&バンドを聴きにいくときには、それなりの覚悟がいる。

何故なら、LIVEが終わるころには顔がボロボロになっているからだ笑

その人の人生のようなものが聴こえてきて、その感動は笑いを堪えながら笑って泣くか、涙を堪えて泣くかしかないからだ。


私が今ジャズというものを演っているとしたら、決してストレートアヘッドなものではない。だけど涙腺崩壊するのは、ほとんどストレートアヘッドなジャズ?(これも表現が正しいのかも定かではない)であることが、どうしてだか自分でも分からないのだ。


もちろんベテランのコンテンポラリージャズ?の時も感動する。目頭が熱くなることも多々ある。だけれど、涙腺崩壊はない。多分、違った感動の類なんだと思う。

鳥肌が立つ、ゾクゾクするなど。


私が今やっている音楽は、私が今一番聴きたい音楽、好きな演りたい音楽だ。

それが人の心に深く響いてくれたらこんなに嬉しいことはない。


30年も聴いてくれている友人によると、私もそれなりに成長していて、音楽の幅も奥行きも断然大きく深くなっているようで、彼女からのそんな言葉は嬉しいものだ。

同じくズーッと一つのことを続けてきた人だから。(あ!同じく、ではなくて私は中断しているんだった)


今日もelectric bassist 高橋将氏の温かくてちょっとやんちゃでイカしたプレイと、

drummer久米雅之氏のベテランらしい美しく繊細でもあり、巧みな少々毒のあるプレイは、

ピッカピカに光っておりました。


もう少したくさんの方に聴いていただきたかった。良い音楽をやっているのに、

私の宣伝の仕方が悪いんだろうな。これ以上どうすればいいんだろうって思うけど、

2023年も半分が終わろうとしていて、今年春に決めたように、自己UNITに関して残りの半分はLIVEペースを考慮しつつ進んでいきたいと思います。

その分special企画DUOのお話もいただいたりしています。

ここで「悠々として急げ」を小休止するベストタイミングだと考えます。


今月のLIVEは6/28(wed.)のアケタの店となります。

次回のSagittarious ライブは、7/11(tue)です。

その後はSagittarius未定ですので、是非、この機会にお運びいただけたら幸いです。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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2023.06.24 本八幡cooljojo 演奏曲目

Sagittarius

小林洋子pf 高橋将eb 久米雅之ds


1st.stage

  1. Hard Worker

  2. 夜の帳が下りて

  3. 輪(RIN)

  4. Kingfisher's Perspective

  5. It's show time

2nd.stage

  1. Warm Rain Or Cold Rain (Masayuki Kume)

  2. Drawn In Sepia

  3. Blot,blot,blot

  4. Scarborough Fair (イングランド民謡)

2-2, 2-5 以外 composed by Yoko Kobayashi




8月までのLIVE日程更新しています。















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